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映画館レポ・ユニバーサルデザインシアター シネマ・チュプキ・タバタ

2017年08月30日 00:39

ゴマです。相変わらず腰と足が痛いです。ちょっと良くなってきた気がしなくもないのですが映画をハシゴしたり長距離遠征するにはまだまだ先が長そうです・・・

さて、以前大洗特上爆音上映でお世話になりました岩浪音響監督が音響監修を務めた映画館があるのは多くの方がご存じでしょう。今回は恐らく日本で初のユニバーサルデザインの映画館、シネマ・チュプキ・タバタについて記事を書いていきます。

その前にこの道で果たして合っているのかと不安になった方もいると思うので道案内を。

田端駅北口改札を出ます。

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駅を出て右手に田端ふれあい橋があるのでそちらに進んで下さい。

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進んだ先にある交差点を左側に進んで下さい。

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渡った先は下の道に降りる為のスロープになっています。

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スロープを降りた先の信号をまっすぐ進みます。左にカーブしている道を道なりに進みます。

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更にまっすぐ進むと業務スーパーの看板が見えてきます。シネマ・チュプキ・タバタはその手前です。

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到着。

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公式ホームページより、

「チュプキ」とはアイヌ語で、月や木洩れ日などの「自然の光」を意味します。
シアターのイメージは“森の中”
ところどころに、木や緑のぬくもりのあるものを置いています。床には人工芝を敷き、屋内にいながら野外上映を味わっているような、自然と一体となって、リラックスできる空間を演出しています。

との事です。

シネマ・チュプキ・タバタ 公式ページ

チュプキの運営がこちら。バリアフリー上映の推進や音声ガイドの作成などの活動を行っています。

バリアフリー映画鑑賞推進団体  シティ・ライツ


シネマ・チュプキ・タバタ(以下チュプキ)は日本で恐らく初となるユニバーサルデザインシアターとなります。ユニバーサルデザインとは国の違いや文化の違い、小さな子供からお年寄り、体の不自由な方でも同等に利用できる施設や商品等の事です。

訪問時は支配人の佐藤さんに劇場についてご説明頂きました。

柔らかな色合いの
ロビー内でひときわ目を引く「チュプキの樹」

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クラウドファウンディングにより設立資金を全て募金でまかなえたというのがすごいですね。支援者の名前がチュプキの樹に書かれています。この支援者の方々の人数、そして集まった金額を考えるとチュプキは求められていた映画館であると言う事が分かりますね。

チケットカウンター・売店

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チケットは予約も出来ますが入場は発券順のようです。ポップコーン、ドリンクもこちらから。ポンジュースが珍しかったので思わず購入。またポップコーンメーカーは大泉工場FUN FOODから譲渡されたものらしいです。こちらの会社もボランティア活動に積極的に取り組んでいます。


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今ではディスプレイ等で表示が行われる事が多いタイムスケジュールですが手書きの物は機会にはない温かみや見やすさがありますね。この映画館は様々な所に手作りの演出を感じる事が出来ます。ちょっとした小物やかわいらしい人形も遊び心に溢れていますね。

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ユニバーサルデザインであるという点を踏まえてチュプキを見ていくといろいろな点に気がつく事が出来ます。

入口は自動ドアになっています。車いすや杖を利用する方でも手を使わずに入る事が出来ます。床面は段差がなく歩道にも段差プレートが設置されています。

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トイレは奥が男性、手前が女性のように区分けされていましたがスタッフの気遣いで混んでいる際に空いているのでどうぞご利用くださいと案内している姿も見られました。男性側は押し戸ですが女性側は引き戸になっており、車いす利用者でも余裕を持って入れる作りになっています。

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トイレ下の床には点字が。点字は危険個所だけでなく誘導対象箇所などにも利用される物だそうです。

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トイレとロビーの間ももちろんフラット。段差はありません。

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ユニバーサルデザインとしての上映設備を見ていきましょう。

〇小さなお子さんと映画が見れる親子鑑賞室

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映画の最中子供が泣いてしまったなどした際に利用出来る完全防音の個室です。場合によっては利用したい旨を伝えておけば上映開始時から利用出来るかと思います。

親子鑑賞室からの眺め。

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左後方からの眺めになります。天井にはスピーカーが設置されていて映画の音はこちらから聞く事が出来ます。

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親子で鑑賞するには十分なスペースと言えます。子供の泣き声を気にしてしまう事がネックだった映画鑑賞がこれならば心行くまで楽しめますね。

〇全席に設置された聴覚補助イヤホン接続端子

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目の不自由な方の為にガイド音声を出力するイヤホン端子です。LR個別の音量調整が可能、端子はステレオミニジャックです。個別調整が可能なのでガイドと本編音声を両方楽しむ事も出来ますね。ガイド音声以外にも通常の本編音声をこちらから出力する事も出来るので耳の遠い方は本編音声をヘッドホン側で大きく再生する事も出来るようです。上映前の利用ガイドは声優の小野大輔さんが担当。全ての座席に高音質の音声を届けたいという事で全て有線接続。端子類も自作しています。イヤホンは貸出もしていますが数が限られているので使いたい人は持参した方がいいでしょう。

サブウーハー下部が聴覚補助システムの中核。手ぶれしてしまいました。

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TASCAMのヘッドホンアンプや安定化電源装置がありますね。TASCAMは業務ブランドですが民生ではTEACブランドとして販売されていますね。TEACはUSB-DAC内蔵のヘッドホンアンプやスピーカーアンプなどで今も人気のブランドです。ケーブルはSAEC。コストパフォーマンスのよいデジタルケーブルで有名なメーカーです。ヘッドフォンアンプ接続で組まれていた端子はNeutrikのものでした。Neutrikはあらゆる機器との接続端子で利用されている業務機では有名なメーカーです。


〇映画の音を体で聞く、抱っこスピーカー

耳の不自由な方が音を感じる手段のひとつとして振動があります。携帯電話の骨伝導などもありましたが鼓膜ではなく体や骨を通じて音を感じる、聞こえやすくするものです。チュプキにはENSOUNDの抱っこスピーカー「HugMe」が用意されています。撮影は失念してしまいましたが実物を拝見させていただきました。スポンジのような柔らかな筒状エンクロージャーにフルレンジユニットが設置され、ユニット背面からの音をキャビネットごしにダイレクトに体に伝えます。反対側がアンプ部となっており、ボリューム調整もこちらで行う事が出来ます。接続はステレオミニジャックで座席のイヤホンジャックに接続して使用、再生時はモノラル変換されます。
スピーカーの性質上抱っこスピーカーはユニットからも音が出ているので壁際の席でユニットは壁面に向けるといった使い方の制限がありますが非常に面白いスピーカーですね。

※そんないプロジェクトの和田さまから抱っこスピーカーの画像を頂きました。

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こちらでもチュプキ・タバタについて解説されているので是非お聞き下さい。

「第79回 シネマチュプキタバタ上映の裏側!ガルパン・この世界の片隅に」 byそんない雑貨店 @sonnaip


〇岩浪音響監督プロデュースのフォレストサウンド搭載のユニバーサルシアター

いよいよ場内です。入口は二重ドアになっておりドアとドアの間に親子鑑賞ルームと映写室があります。ここには様々な方のサインが書かれていました。

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岩浪音響監督のサインも。

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シアター内

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フォレストサウンドの名にふさわしい深い青と鮮やかな緑が際立つシアターです。小鳥のさえずりや蛙の鳴き声が心地よく聞こえてきます。まずは入口の足元を見てみましょう。

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段差部分にワンクッション、踏み台があります。階段一段程度の高さですが様々な小さな子供から年配の方まで利用するチュプキでは重要なものですね。自分も腰がピークだった時階段や段差が辛かったです・・・

最後列の座席は木製の椅子。

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最後列は入口からフラットな状態で続いています。広めに確保されたこのスペースは車いす利用者が来場した際には素早く移動してスペースを確保出来ます。通常映画館では最前列や前方通路の中央や端の映像が見にくいスペースに車いすスペースが設置されていますがチュプキでは入口からスムーズに見やすい後列を利用出来るのはうれしいですね。


後方天井にはマイクが設置されています。イベント時に録音などする為のものでしょうか。

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大洗特爆でもやっていたワザ。

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空調は右後方にエアコンが設置されていました。

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座席はキネット社の物。ゆったりと映画を見る事が出来ます。

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座席は段差のないフラットな床面に設置されていますがスクリーン位置が高い為映像が見えない事はないでしょう。フラットにしている為様々なイベントやシアターレンタルの際の演奏会や朗読会に柔軟に対応出来ますね。


スクリーン下には眠っているくま?のぬいぐるみが。

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こちらも見た目だけでなく調音の為に入れてあるそうです。

では機材類を見ていきましょう。

メーカーは消されて見えませんでしたがホワイト生地のスクリーンです。迷光のない空間で美しい映像を映します。音響透過タイプではないので設置位置が高めになっています。

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プロジェクターはVictorのDLA-X750Rです。

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VictorのD-ILA方式は映画館で言えばSONYのSXRDが近いです。(というよりLCoSというデバイス技術でVictorが出しているのがD-ILA、SONYが出しているのがSXRDです。)濃厚で深い立体感のあるDLPに対してD-ILAは精彩感があり色鮮やかな映像が特徴です。画素ずらしによるe-shift4K映像が楽しめます。レンズ周りには黒い布が貼られていましたがこれは映写窓に反射した光を吸収し映像の品位を高めるものです。プロジェクター自体も黒の光沢なので反射防止にもなりますね。こちらは業務機ではなくホームユースですが大きく重く、ハイエンドユーザー向けの玄人モデルと言えます。


スピーカーはDALI OPTICON 1

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DALI(ダリ)はデンマーク産のスピーカーメーカーで豪華なキャビネットに強力な磁気回路、リボンツイーターを搭載したハイグレードモデルから上級機の技術を取り入れた一般にも購入可能なローコストモデルまで幅広いラインナップを持っています。自分は過去にHELICON 400 MK2を聞きましたが独特ななめらかさをもつ中位機に箱の響きを活かした低音のスピーカーでした。ヨーロピアンサウンドと呼ばれクラシックなどに好適とされていますがホームシアターユーザーにも人気のメーカーです。通常業務モデルを導入しますがユニバーサルデザインの劇場ではもっとふさわしい柔らかな音のスピーカーをという事で導入したようです。HELICON 400 MK2に比べるとOPTICON 1サイズも小さい事もあり低音はあまり出ませんが柔らかな中域から高域の魅力は十分聞く事が出来ました。

サブウーハーはB&W(Bowers & Wilkins) ASW610

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25cmウーハーの密閉型ウーハーです。密閉型とはキャビネットにバスレフポートがなくユニット背面の音を外に出さないタイプのものです。バスレフのように背面の低音を利用しない為低音の量や深さが足りませんが密閉型はキャビネット内の空気がばねの役割を果たし、スピード感あるタイトで制動の利いた低音が特徴です。B&Wはイギリスのスピーカーメーカーで自分も705を所有していますがチューブローデットノーチラスツイーターが有名ですね。ハイエンドモデルは人工ダイアモンドを使用したツイーターを装備したモデルがあるとんでもないメーカーです。弦楽器の伸びやかさとリアリズムに定評のあるメーカーで低音はタイトでさっぱりとしています。チュプキではドカドカ鳴らす低音ではなく制動の利いた他のスピーカーの音を邪魔しない低音が求められたのだと思います。


期間限定設置のELAC SUB2090

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ELACはドイツのスピーカーメーカーです。自分は今回初なのですが、ELAC独自のJETツイーターが有名で透明感ある音が特徴だとか。SUB2090はツイーターとのマッチングを考えた応答性の高い低音という事で上下互い違いに設置されたウーハーユニットを密閉キャビネットの取り付けた独自の構造です。構造や原理は厳密には違いますがTAD TSC-3415、TSC-3215で導入されているOPAXIALテクノロジーに近いところがあるかもしれません。こちらはウーハー同士の背面の音を内部で受け止め、クリアで応答性の高い低音でありながら量感も確保しているものです。こちらもハイエンド向きの玄人モデルですね。個人的にはECLIPSEのTD725SWMK2とも聞き比べてみたいですね。ガルパン向けに導入されたサブウーハーですが応答性の高いモデルをチョイスするあたりに岩浪音響監督の趣味・好みが出ているような気がしますw


スクリーン両端にはYAMAHAの調音パネルが。

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この調音パネルは1枚の板に見えますが筒状の共鳴管を組み合わせ、平面部の反射、開口部の拡散、筒内部の吸音をする楽器メーカーのYAMAHAらしい調音パネルになっています。初期反射音対策として設置されているものと思われます。部屋の角なので音の混濁を防ぐ理由もあるかもしれませんね。下に隠されるように置いてあるYAMAHAのスピーカーは場内放送で使われています。


佐藤支配人の話では劇場は浮き床構造になっている為防音性は極めて高いとの事。これほどお店が密集した場所でガルパンを爆音で鳴らしても苦情がないのも納得ですね。サラウンドスピーカー周辺についている樹の枝や葉っぱは音の拡散を目的としています。

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これは形は違いますが以前紹介した映画館でも似たような物があったのが分かると思います。

MOVIX系の三角柱型の拡散体や

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なんばパークスシネマのレンガ拡散材、

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シネマサンシャイン平和島のポール拡散材等がそうですね。

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映画館の用にサラウンドスピーカー間に設置し干渉を抑えたりする目的もありますが単発でしか設置されていないスピーカーの音を広いエリアに散らす意味もあると思います。見た目とルームチューニングを兼ね備えた技ですね。日本音響エンジニアリングのAGS的な考えでしょう。

座席側面はコルクボードになっており吸音されています。反射面がほとんどの劇場なのでリスニングエリア周辺の吸音が重要になりますね。床面が人工芝なのも単純な吸音だけでなく適度に音を拡散、吸音していそうです。色々な所に気を使っているチュプキなので転倒した際のケガ対策かも・・・?と思ってしまいます。
天井もイオンシネマ海老名の用に後方に傾斜のついている傾斜天井。オーディオルームとしても徹底されていますね。

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映写室も覗かせていただきました。

ミキサー類がずらりと並ぶテーブル。配線が凄いですね。

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ホームシアターベースというだけあり映画館の映写室よりもコンパクトにまとまっています。ここにもDALIのスピーカーが設置。場内の音の確認用でしょう。

LGのモニターはプロジェクターと同じ映像が流れています。DENONのアンプがHDMIの複数出力が可能なので同時出力して映像を確認しているようですね。

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機材類。アンプ、DENON AVR-6300H、ブルーレイ、OPPO BDP-103DJP

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AVR-6300HはDOLBY ATMOS、dtsXに対応した単独で11.2chのスピーカーが駆動可能な上位モデルです。DENONはAL24processingなどピュアオーディオで培った技術をホームシアターモデルでも投入。過去に世界で初めにTHX SURROUND EXデコーダー搭載、AVP-A1HD・POA-A1HDという超ド級モデルを導入するなどホームシアターのハイエンドユーザーも愛用する方の多いメーカーです。最近のモデルではアップデートでAuro11.1にも対応していますね。

BDP-103DJPはコストパフォーマンスが高く、中級ユーザーからハイエンドユーザー、業務に至るまで人気のプレーヤーです。OPPOはHDMI1つで済む今の時代にHDMIのメイン出力とオーディオ出力を分けたり7.1chのアナログオーディオ出力を装備しているなど今の時代ではここでしか買えない機種を扱っています。UHD-BDPも販売しているので今後も指支持を得ていくメーカーと言えるでしょう。

こっそり置いてあるPanasonicは幕間の間の映像やイベント時に使用されているものでしょう。

DCPの再生は直接は出来ませんがブルーレイに高い品質でコピーして再生しているそうです。「ガルパンはHDCAMで落としています!」との事。

〇感想

小規模シアターはあれどホームシステムで組まれているのはチュプキが初ではないでしょうか。ホームシアターユーザーとしてはやはり同じシリーズの同じスピーカーで11chを組んでいるのは大きいと思いました。スピーカー間の繋がりがなめらかですね。DALIのなめらかな中域は割と耳につきやすいガルパンのセリフもなめらかに鳴らしています。ガイド音声と一緒に聞いていたので完全な評価ではないですが中高域の迫力は十分にありました。この世界の片隅にはこの劇場の音と非常に合っていた用に思います。ガルパン時は出力過多でエンディングではズンドコしていましたがこの世界の片隅にではELACのサブウーハーの持ち味がきっちり発揮されていたと思います。その分B&Wは存在感が・・・(笑)ある意味でELACの無い状態の音が本来のフォレストサウンドと言えるものかと思います。室内の吸音、拡散もよく効果を発揮していると思いました。

大型の映画館との比較はそもそものシステムが違うので比べようもないですが重低音の音圧や中域の厚みは流石にかないませんし、この映画館の魅力はそこではないと言えるかと思います。
自分は6畳の部屋にメインが20cmウーハーのスピーカー、サブウーハーは30cm✕2、サラウンドは全て4312MMk2という明らかに物量過多なシステムでATMOSまで組んでしまいましたが何にでも大型の物量をぶっ込めばいいという事ではないというのも勉強になりました。ネイティブATMOS作品が見てみたい気持ちがあるのとマイケル・ジャクソンのTHIS IS ITを見てみたいですね。自宅検証ではアイドルマスター・輝きのむこう側へのATMOSアップミックスもなかなかなのでこれも見てみたいです。

映像に関しては映写機の位置がセンターではないのでレンズシフトを使っても多少の切れ、歪みはありましたがガルパンおじさんでもなければ気がつかないでしょう。D-ILAらしい鮮やかな色合いでとても美しかったですが好みで言えば自分はDLPかなぁ、という感じです。室内に余計な光源がないので真っ暗なシーンでは完全に近い暗闇になるのも素晴らしいですね。壁が真っ黒なら・・・と思ってしまう所ですがそこはマニアの性でしょう。スクリーン左右のカーテンもいい具合に陰になって映像の品位を高めていましたね。

ユニバーサルデザインとしては素人目でもきっちりしていると思いますしスタッフの応対もよく、佐藤支配人が手を引いてお客を案内する姿も見られました。ちょっと気になったとすれば約20人の劇場に5,6人待機出来るかのスペースしかないのでもしも赤ちゃんを連れたお母さんや年配の方、目の不自由な方などが訪問した際に猛暑だったら、突然の大雨が、雪が降ったら・・・客席状況では屋外に待機してもらう事になると思います。流石に誰かしらが一緒にいて、困った点があればスタッフがお手伝いするという流れにはなると思いますが天候などはどうしようもないです。チュプキが悪い云々ではなく周辺の協力が不可欠であると同時に理想を言えばバリアフリーのカフェなどが出来てチュプキ利用者は割引サービスなどの形が出来ればいいなと思いました。


佐藤支配人曰く「オープン時は障がいを持つ方の為の映画館で来てはいけないのではないかと勘違いする方も多く、客足が伸びずに苦労したと」との事。オープン前にもとある有名な映画館の音響調整に立ち会うなど非常に勉強熱心な方でした。

ユニバーサルデザインという映画館設立の思いについて伺うと

「映画というコンテンツで感動を届けたいが今のミニシアター、シネコンでは全ての人がそれを感じる事は難しい。シネマ・チュプキ・タバタは障がいを持つ人にも気兼ねなく映画を楽しんで欲しいという思いで作った劇場。ユニバーサルシアターなので誰でも関係なく全ての人に利用してもらいたい」

とのことでした。お忙しいなか時間を作って頂きありがとうございました。

スタッフや映画を見るお客の距離がとても近く、自然とお客同士にも不思議な繋がりが生まれ、感動を共有出来る。そんな優しさに溢れる映画館。それがシネマ・チュプキ・タバタだと思いました。ユニバーサルデザインを取り入れる事は難しくとも介助や補助システムの導入といった動きの先駆けとしてがんばって欲しいですね。何か気になる事があり、映画館に行けないんではないか・・・と思う方は一度問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
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コメント

  1. わだだわ | URL | oiPUaqEw

    ゴマさんでしたか!

    立川シネマシティ雨宮さんのツイッターでリプをいただきました、和田と申します。
    ゴマさんて、「イバタン」のゴマさんだったんですね!お詳しいはずだ…
    僕はプライベートでポッドキャストをやっているのですが、
    シネマチュプキタバタさんとはご縁がありまして、
    第51回、第79回で佐藤支配人にインタビューさせていただいています。
    また第54回、第63回では片渕須直監督へのインタビュー、
    第67回では映画館の音響についてお話ししました。
    素人ですのでとんちんかんなことをいっていたらお恥ずかしいのですが、
    もしよろしければお聴き下さい。
    http://sonnai.com/zakka

    立川か田端あたりで、いずれお目にかかれるのではないかと楽しみにしています。
    最終章あるし、きっとまたオールナイトやるし…

  2. ゴマ | URL | -

    ゴマでした。

    和田さま、コメントありがとうございます。


    イバタン。から知っていただいてたようで恐縮です。

    ポッドキャストとはすごい!真似したくても自分には絶対出来ません。是非視聴させていただきます。
    映画館で確かにばったりお会いしそうですね(笑)もしもの際はツイッターでお声かけ下さい。

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