planetarian~星の人~ 9.1chUP MIXレポート@イオンシネマ幕張新都心

2017年01月08日 15:12

イオンシネマ・ULTIRAはいかがでしょう?どんな時も決して期待を裏切ることのない、4way立体音響の響き・・・・・。まるで映画の中にいる新感覚がみなさまをお待ちしています。

・・・ゴマです。

昨日はハヤピ、ヤスと共にイオンシネマ幕張新都心にてplanetarian~星の人~の9.1ch上映を鑑賞してきました。道中の食事レポ等は他のメンバーからUPされると思いますのでよろしければ合わせてご覧ください。

planetarian~星の人~は2016年のまとめでも書きましたがじわじわと公開館が増え、君の名は。程ではないにせよ小規模公開作品としてはなかなかのヒットとなっています。以前劇場版ガールズ&パンツァーの9.1ch上映にも参加しているので今回は2回目の9.1chとなりますね。

今回はイオンシネマ幕張新都心のスクリーン8・ULTIRA劇場を見ながらplanetarian~星の人~のサウンドについてレポートしたいと思います。

planetarianアニメ公式サイト

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〇イオンシネマ幕張新都心のULTIRA

イオンモール幕張新都心内にあるイオンシネマ幕張新都心。モールの巨大さから見ると総座席数1,549席は結構コンパクトな劇場です。イオンシネマ幕張新都心のULTIRAはイオンシネマとしては大高を含め4号目の劇場であり同劇場としては初のDOLBY ATMOS導入の劇場となりました。TOHOシネマズららぽーと船橋にATMOS導入で一歩先を越された為大きな話題とならなかった事や以前のイオンシネマがULTIRAを大きくアピールしていなかったので新作の封切りでもガラガラなことも多かった劇場です。

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この劇場は以前にブログ内でも書いたように劇場版ガールズ&パンツァーのヒットにより一気に注目を集め、スクリーンの大きさと強力なサウンドがようやく認知されることになりました。以降幕張新都心以外のULTIRAもその性能をようやく認められIMAX化した大高を除くすべてのULTIRAでガルパンを上映したことも話題になりました。TV、OVAの上映、リバイバル、9.1chUP MIXと大手シネコンとしては異例とも言える上映形態の豊富さも今までにはない事ですね。

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〇スクリーン8・ULTIRA劇場を観察

以前ULTIRAに関する記事は書きましたので詳細はそちらをご覧ください。

イオンシネマのULTIRAって?

スクリーン8

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サイドのLED照明に急な座席傾斜、大きなシルバースクリーンとまさにULTIRAのデザイン。

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ULTIRAと言えど音もやや違いますしスクリーンサイズも違います。幕張新都心は春日部に比べると一回り小さいスクリーンですが十分巨大ですね。

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圧巻のオーバーヘッドスピーカー群

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サラウンドスピーカーにはJBLのAEシリーズ・AM5215を使用しています。なんと38cm口径のウーハーを使用している大型スピーカーです。シネプレックスのHDCSが迫力のあるサウンドを再生する為に同等クラスのサラウンドスピーカーを使用していましたがこの劇場ではオーバーヘッドスピーカーにも同スピーカーを使用しています。安全面を考慮し専用の金具を作成したり天井の構造自体を変更したりとかなりの苦労があったようです。

DOLBY ATMOSの劇場では天井に巨大なスピーカーを吊り下げるのにかなりのコストと技術的な制約が発生する為通常小型のスピーカーを使用し、再生しきれない低音はベースモジュールに回すベーズマネジメントという方法が用いられますが幕張新都心ではスピーカー1台1台が十分な低域再生能力を持っているのでベースモジュールによる低域補強を必要としていません。とてつもないこだわりですね。


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サラウンドスピーカーはATMOS再生を考慮し高めの配置になっています。通常の劇場と異なりスクリーンのすぐ近くまでサラウンドスピーカーが配置されているのも特徴ですね。意外と知られていませんがこの劇場のスクリーン裏には通常3台のステージスピーカーに加えて2本のスピーカーが設置されています。大劇場向けのオプションスピーカーとしての扱いでレフトセンター、ライトセンターとしてオーバーヘッドスピーカーのほぼ延長線上に設置されています。

こんな感じです↓
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46センチウーハー2台のハイパワースクリーンチャンネル・JBL5742が5台も設置されているのが凄いですね。サブウーハーは4642Aを4台設置しています。



〇9.1ch上映という形態・UP MIXとは?

いい機会なのでそのうち書こうと思いますが映画館で再生される音には様々なフォーマットがあります。ガルパンとplanetarianはPCM5.1chになります。詳細については省きますが5.1chを9.1chに擬似的に拡張・UP MIXしているのが今回のような上映形式になります。なので天井から音が出ているからといってDOLBY ATMOSというわけではありません。

まれにホームシアターユーザーが「映画館は何chサラウンドなんだろう」と疑問に思っている方がいます。ホームシアターの場合、独立したアンプを使用していれば9.1ch、11.1chとチャンネル数が増えて行きますが、映画館の場合、複数のスピーカーを使用していても録音されている音声が5.1chの場合5.1chとなります。この劇場の場合ステージスピーカー5台、左右サラウンド16台、後方サラウンド6台、オーバーヘッド16台、サブウーハー4台を使用していますが43.1chという扱いにはなりません。

幕張新都心の9.1chのサラウンドの内訳ですが、恐らくフロントはL、C、RでLCとRCは未使用、左側面がSL、右側面がSR、後方左がSBL、後方右がSBR、天井のOHLとOHR、サブウーハーを加えた9.1chの構成でしょう。LCとRCはATMOSのオプションスピーカーであり通常はL、C、Rで十分な再生が可能な為です。UP MIXは外部に別のプロセッサーなどを追加して処理をしているのではないかと思います。


〇他の作品はUP MIXしないの?

基本的に映画は5.1は5.1、6.1は6.1での再生が基本であり劇場の構成に合わせてそのまま再生されます。5.1環境で6.1音源を再生した場合ダウンミックス処理により後方のチャンネルは自動でSL・SRに振り分けられるので情報欠落はありません。

今回のUP MIX上映など劇場側が独自に手を加える場合配給側や制作側の許可が必要になるので基本的に勝手なMIXは禁止されています。シェフが作った料理を提供する際に好みでないからと勝手に味をつけては別の物になってしまうからですね。映画館の設備的な違いはあくまでも料理をするお店の個性の違いです。アニメーション作品でのMIXが多いのは国内作品なので許可が得やすいことやアニメーション制作・配給側が協力的である事、上映時に必ず反応を示すファンが多いからでしょうね。


〇planetarian~星の人~ 9.1chのレポ

結論から言えば前回のガルパン9.1よりはUP MIXの効果は大きいと思います。ガルパンはどちらかと言えば動的なアクションの為再生チャンネルが増えて包囲感が増す恩恵が得られにくいとう点があったと思います。もちろん役人の声が真裏から聞こえたり爆発の広がりなどでの効果はありました。

planetarianの場合基本的には音楽や環境音に包まれるシーンが多く、複数のスピーカーに包まれる事での空間を満たす効果が非常によく出ていたかと思います。特に雨の音では室外では劇場全体を包み込むように広がり、室内では真後ろや場所によっては天井に滴がポタポタと落ちるような効果が得られていました。シオマネキ戦やエンディングテーマもサラウンドを目いっぱい使った音に包まれる体験が出来るかと思います。


〇UP MIXの弊害

地味な所になってしまいますがUP MIXによる弊害も少しありました。オーバーヘッドとサラウンドが同時に鳴るようなシーンではサイドから聞こえるべき音が斜め上方、サラウンドとオーバーヘッドの中間から聞こえている様に感じる所、大量のスピーカーから同じ様な音が大きく鳴る場合明瞭度が多少下がる感じがする事です。今回ではありませんでしたが漠然としていた真後ろからの声がUP MIXで明瞭に聞こえるようになった場合、別のシーンでは広がりを持って聞こえた音が後方に集中して聞こえてしまう事もあります。
とはいっても今回のplanetarianの音はなかなか満足出来るものでした。トークショーに参加出来なかったのが残念でなりません。

UP MIXのメリット、魅力も大きいですがやはり元の音をいじってしまうので何らかのデメリットもあるわけですね。一長一短はありますが面白い試みなので作品との相性を見ながら積極的に行っていくことは話題作りとしてもとてもいいと思います。あとガルパン最終章では5.1chで劇場の音を色々調整するのではなくATMOSとしての音を収録し、オブジェクト音源を巧みに使った音で幕張新都心ULTIRAの真価を引き出して欲しいと思います。


次回記事も他のメンバーの様子を見ながらイバタン。的な記事か、映画館記事かをUPしようかと思います。
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