ちょっと映画・映画館の小話

2017年01月01日 22:43

あけましておめでとうございます。2017年となりました。2016年もいろいろな事がありましたね。


地味に活動を再開したイバタン。、と言っても現状自分だけではありますがそれでも見てくれている人が少なからずいてメッセージをくれたりするのでとってもありがたい事だと思います。知人から「イバタン。ではなく独立した映画館ブログでも立ちあげたらいいんじゃないか?」という事を言われましたが更新もまばらでなかなか継続も難しい所なので考えてしまいますね。代表が映画館カテゴリを承認してくれているので甘えて書いていますが本来は茨城の秘密探検隊なので趣旨とはずれているわけでw


というわけで今回は2016年の個人的まとめを書こうと思います。

DSC08987_RR.jpg
〇映画館にとっては追い風の年?

インターネットで簡単に映画が見られる今、映画館にお客が足を運ばなくなっています。中身が同じであれば家で見ても同じ・・・映画館で映画を見る意義がない・・・そんななか立川の映画館・シネマシティの極上爆音上映が映画館で映画を見る意義を示しました。

↓今となっては貴重?なスピーカー入れ替え前のastudio
DSC08524_RR.jpg

2015年11月21日から上映された劇場版ガールズ&パンツァーの爆発的ヒットです。今ではたくさんの人が認知している極上爆音上映。シネマシティ自体が人気の映画館であり、音がよいという事でも評判でした。ガルパンと極爆、この二つが2016年映画館の上映の常識を大きく覆しました。

まずは爆音上映という上映。シネマシティに続いて塚口サンサン劇場ほか重低音を盛に盛った迫力のある上映が大ヒット。低音の強さという分かりやすい効果もお客の心をつかんだのだと思います。この後他の劇場でも独自調整を行った上映スタイルが多数登場、ファンの声により4DX版の上映、4DX版でも調整、それぞれが爆発的ロングランヒットとなります。シネマシティはMAD MAXの為に6000万円の費用をかけスピーカーを更新、MAD MAXだけではなくガルパンも必然的に強化され更に人気爆発、イオンシネマの全く認知がなかったとも言えるULTIRAがようやく評価され9.1ch上映されるなど観客はもとより製作者側も遊べてしまうような上映となりました。実はgstudioのスピーカーも入れ替えられていますがこちらは全く話題になっていませんね・・・

シネマシティは結局1年以上に渡り上映を続け、現在も断続上映を行うという前代未聞の状態に。他の劇場もイベントやBlu-ray販売等に合わせ再上映を行うなどお祭り騒ぎになりました。しかしながら映画館で映画を見ると言う事は家で見るのとは全く違う体験になると言う事、ガルパンを様々な劇場で見比べて違いを楽しむ人が出てきたなど映画館に対する強い関心も生まれたと言えます。


〇THXブランドの再注目

こちらも2015年12月18日からになりますがスターウォーズEP7・フォースの覚醒の上映の際にイオンシネマ海老名のスクリーン7番、THX認定劇場を再調整した事が話題になりました。他の劇場は妖怪ウォッチをメインスクリーンに回すなか、スターウォーズの上映回を多く回し、THXトレーラーを流す演出など硬派な運営を行っていました。この劇場も遅れながらガルパンを上映。品質にうるさいガルパンおじさんたちも足を伸ばしその音響の良さを評価していました。シネマシティ程の爆発的ヒットとはなり得ませんでしたがTHXというものがあると言う事、海老名のスクリーン7の実力がここに来て再評価されたこと、これは非常にうれしいことですね。最近ですがローグ・ワンも海老名で見てきました。

DSC00535_RR.jpg


〇シン・ゴジラ

ヱヴァンゲリヲンの監督で知られる庵野英明監督がメガホンをとったシン・ゴジラ。こちらも大きな話題になりました。ゴジラシリーズとしても久々の新作であり、ヱヴァの監督が撮る、これだけでも関心が強かったですが予告編の凶悪な表情のゴジラが公開されてからは更に関心が高まりました。庵野監督らしさが至る所に見られるヱヴァファンはもちろんそれ以外の客層にも大きく評価される作品となり邦画では近年なかった大ヒット。IMAX版も公開されました。

この作品、音響が3.1chというのは皆さんご存知でしょうか?この作品、実は通常劇場であろうとIMAXであろうとサラウンドのスピーカーからは一切音は出ていなかったのです。一部では「庵野監督が妙なこだわりを・・・」というような書き込みも見られましたが、あえてフロントのみの音にしてゴジラの大きさ、迫力を出す為。もう一つは旧ゴジラ作品の曲や鳴き声を使用している為、5.1ch以上の音で他を再生してしまうとモノラル音源との差異が大きく聞こえてしまうのを防ぐためではないかと思います。IMAX版の再上映が行われたり、発声上映が行われたりとここ数年の邦画の中では様々なジャンルでの大ヒット作となりました。


シン・ゴジラの看板の前。記事は書いてませんが代表です。ちゃんと生きています。

DSC00205_RR.jpg


〇アニメーション映画作品で異例のロングラン、爆発的ヒットとなった君の名は。

「君の名は。」を見るまでに新海誠監督を知る人はどれだけいたでしょうか。自分は雲のむこう、約束の場所で新海監督の作品を知り、ファンになりました。秒速5センチメートルを閉館した水戸テアトル西友で見る事が出来たのもよい思い出です。前作・言の葉の庭は多くの方が満足する内容でしたが公開館も少なく、利益も少なく、認知していない方も多くいました。
今回の君の名は。は公開館が非常に多い上、宣伝にもかなりの力を入れています。公開前のPRも十分に行い、RADWINPSの前前前世の曲も広く浸透、上映初日のレイトショー、TOHOシネマズひたちなかのシアター4で見ましたが8割以上が埋まるほどの座席率になっていました。今なお上映が続き、世界でも公開。IMAX版の上映も決まるとまだまだ続きそうな君の名は。の上映。今後、大きな利益を得た新海監督の作品がどうなっていくかが楽しみですね。

余談ですが、メンバー2人を引き連れてイオンシネマ港北NTのULTIRAにて新海監督の舞台挨拶にも参加してきました。登壇するのが新海監督だけなのもあってか、ご自由に写真を撮って下さいとのこと。

DSC00235_RR.jpg

いろんな方が写真を撮っていますね。監督もあまりの勢いに驚かれていました。

DSC00243_RR.jpg


とても謙虚に話される監督。特典ディスクで見たようにとても丁寧な話し方です。
DSC00242_RR.jpg

自身のブログに載せる為の写真を撮る監督。

DSC00244_RR.jpg

質問コーナーでは1人1人の話をじっくり聞き、丁寧に回答されていました。

DSC00247_RR.jpg


メンバーのマサとは新宿バルト9にて君の名は。を鑑賞した後で聖地巡礼をしてきました。君の名は。に限った話ではないのですが舞台になっているとはいえその周辺に住む人にとっては生活空間の一部。節度を守り迷惑にならないように舞台を巡りたいものですね。マサは新海監督の大ファンなので感動していました。

DSC00347_RR.jpg

DSC00360_RR.jpg

DSC00356_RR.jpg

DSC00367_RR.jpg

DSC00371_RR.jpg

DSC00381_RR.jpg

DSC00388_RR.jpg


〇アニメーション作品が好調。聲の形・planetarian ~星の人~・この世界の片隅にが続く。

劇場版ガルパンが最終的に1年を超える上映、君の名は。の爆発的なヒット。君の名は。と上映時期が被らなければもっと伸びたのではなかろう作品が聲の形でしょう。君の名は。は映像の美しさが話題ですがけして引けを取らない映像美、キャラクターの細かな動きはそれ以上と言える作品です。聲の形は耳の聞こえない少女を中心とした人間模様という重みのあるテーマですが多くの方が共感し君の名は。には及ばないものの予想以上のヒットとなりました。

ゲーム原作のplanetarian ~星の人~は公開館が極めて少なく、上映期間も短いですがじわじわと拡大。基本的には原作ファン向けの作品ですが先行してネット版が公開されていたこともあり劇場版も見てみようと興味を持った方も多いようです。代表はむせび泣いたとか。この作品を見てプラネタリウムを見たいと思ったのは自分だけではないでしょう。劇中に出た投影機、イエナさんは神戸に行けば会えるようです。

最後にこの世界の片隅に。クラウドファウンディングによりプロジェクトが始動したこの世界の片隅に。目標金額を遥かに超える金額が集まった本作。終戦間際の呉で生活していた1人の女性の生きざまを描いた作品です。公開館は少なく始まったものの絶賛の声により公開館が着実に伸びています。戦時中が舞台という事もあり、年齢層も高め。まだ見ていない人は何としても映画館で見るべき作品と言えます。


作品のジャンル、絵柄、客層と様々な物が異なるアニメーション作品がこれだけラインナップされているのはやはり日本のアニメの表現力の高さがあるという事。そしてSNSを通じた感想の拡散が大きな要因と言えるでしょう
確かにどれもすばらしい作品でしたが他にもある良い作品の反応があまりにも少ないのが残念です。実際に起きた飛行機事故の話を巨匠クリント・イーストウッドが描いたハドソン川の軌跡や坂本龍一が音楽を担当したレヴェナントは公開直後でもガラガラの状態でがっかりしたものです。
今はSNS等で感想や前評判が広がらないと映画自体に興味を持てない人が多いように思います。TVやネットにも映画の情報はありますし見れば面白い物もたくさんあるので周りの評判ではなく純粋な興味で映画を選んでほしいですね。


〇シネマワンでも極上音響上映

今まではシネマツーのみで行われていた極上系の上映がfstudio、この世界の片隅ににて行われました。実はシネマツーの陰に隠れあまり目立ってないですがkic real sound ANAROGの音は調整を変えたのかかなり良くなっていましたし、THX認証はなくなったもののgstudioはスピーカーを入れ替えた事で全体がブラッシュアップされています。
そんなシネマワンでの極上音響上映ですがこの世界の片隅にの音が良かった事もあり非常に満足な物でした。建物の構造的に爆音はないと思いますが、セリフの響きも少なく映画館的な表情を多く感じるもので自分はシネマツーより好きかも知れません。シネマシティは爆音だけではないという事ですね。是非シネマワンでも映画を楽しんでもらいたいです。

DSC00464_RR.jpg

シネマツーとは全く異なる空間。スクリーンもホワイト生地。

DSC00465_RR.jpg


〇爆音スタイルの為にPA系スピーカー導入が増える?

ラインアレイと言えばシネマシティが6000万円かけて導入したことが話題になりましたが川崎のチネチッタでもラインアレイを導入、大音量上映が人気となっています。もともとシネプレックスが始まりであろうかHDCSでPAの大型スピーカーをサラウンドに使用するなどした流れに戻りつつあるのでしょうか。MOVIXなどでもサラウンドにPAスピーカーを採用する劇場がありましたが爆音前提での大掛かりなアレイシステム導入やサブウーハーの追加が今後は増えるかも知れませんね。イベント的にはいいと思いますがやはり映画はシネマスピーカー派な自分としてはやり過ぎにならなければと思います・・・



〇悲劇、改装IMAX。スペースワールドはどうなる?

以前にIMAXはIMAXシアターとして造られた劇場はともかく、改装した場合スクリーンが天井の高さにより制限を受けるために良い物がほとんどないという記事を書きましたが、豪華な内装と高品質な音、ホワイトスクリーンの美しい映像だった横浜ブルク13のシアター7。独自規格、ULTIRAの1号サイトであったイオンシネマ大高のスクリーン10。そしてイバタン。でも紹介した関西旗館ともいえる贅を尽くしたTOHOシネマズなんばのTHAS、シアター2もIMAXシアターへと改装されました。IMAXという方式を否定はしません。天保山や成田、スペースワールドクラスのIMAXは本当に映像に飲まれるような体験です。こういうIMAXの良さを知っているからこそ元の良い設備を潰してまで十分な真価を発揮できないIMAXを導入してしまうのはやはり納得できないものです。

またスペースワールドでは別件で炎上した為か、他に何かあったのか定かではないですが閉園するようです。スペシャルエフェクトを見た際は尋常でない混雑だったので利益は十分にあったように思いますが残念でなりません。現状日本一のスクリーンサイズの劇場も一緒に消えてしまうのでしょうか・・・



〇ローグ・ワン スターウォーズストーリー、またしても妖怪ウォッチと被る。

EP7でも多くの劇場で妖怪ウォッチに敗北したスターウォーズ。今回もきっちり被ってしまいました。必ずしもメインスクリーンが設備的に一番というわけではないのですが、お客が多く入ると劇場が踏んだのはやはりほとんどが妖怪ウォッチでした。ローグ・ワン自体も伸び悩んでいる上にレイア姫役のキャリー・フィッシャーが亡くなるという悲報も。若干のネタばれになりますがローグ・ワンの最後に若かりし姿で希望を口にしたレイア姫。その公開後にこんな事になると誰が予想したでしょうか。彼女の魂がフォースと共にあらんことを・・・


海老名はやはりTHXにこだわっていた。これはうれしい。

DSC00533_RR.jpg



大体こんな所でしょうか。仕事もあるのでなかなか映画を見るのも難しくなってきますが何とか多くの作品を見たいですね。来年もより多くの人が映画館に足を運び、映画と映画館業界を盛り上げていってほしいです。

イバタン。の更新もまちまちですがなるべく定期的に記事を書きたいとも思っています。スローペースではありますが読んでいただいている方は長い目で見ていただけると嬉しいです。メンバーも記事を書くと言っているので合わせて読んでいただけると幸いです。

では今年もよろしくお願いいたします。次回はイオンシネマ海老名の通常スクリーンに目を向けた記事を書きたいと思います。
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://ibatan1.blog90.fc2.com/tb.php/224-0f115946
    この記事へのトラックバック