映画館の気遣い・心遣い マナーを守って楽しく鑑賞。

2016年08月21日 11:32

映画館は老若男女様々な人がやってきます。その中にも様々な人がいて待ち望んだ作品を心待ちにしてきた人、とにかく映画を見る事を目的とした人、カップルがデートとして、思い出の作品の再上映をもう一度、ちょっと時間出来たから軽く何か見ようかななんて人もいるでしょう。

シネコンの数が増え、インターネットであらかじめ席を抑える事はもちろん当日ぶらりと足を運んで何か気になった映画を見るなんて事も気軽に出来るようになりました。映画館も増え、設備も充実、コンセも多くの種類があり快適に鑑賞出来る環境が整っています。


しかし残念なことに映画館が素晴らしくなってもお客側の心ない行為の為にせっかくの映画鑑賞が台無しになってしまう事も増えています。今回は映画鑑賞のマナーについて書きたいと思います。
映画館を多く利用する人でお客側の迷惑な行為に少なからず嫌な思いをした方もいるでしょう。自分が経験した事をひとまず書いていきます。

○人気ホラー映画作品にて大騒ぎの中学生と思しき集団

県外の初めて訪れる映画館。演出や内装、雰囲気から劇場のクオリティまでワクワクしながら来た所です。今でも初めて行く映画館はワクワクします。自分は大体いいポジションを抑えています。数列前には親子連れが座っていて「映画楽しみだねー」といったほほえましい会話が聞こえてきます。小さな子供にとっては大スクリーン、大音量の映画館はまさに夢のような場所です。
予告編が始まろうとする頃、中学生くらいの5,6人の集団が大騒ぎしながらスロープを上がってきます。ドカドカと階段を上り自分の後方3列程後ろに座った彼らは予告編が始まっても大騒ぎを止めず携帯ゲームの音までが場違いに聞こえてきます。映画館は映画に集中出来るよう静かな環境になっているので余計に騒がしいです。本編が始まっても会話は続き、お祓いのシーンでは「何言ってんだかわかんね―マジウケる!!」などと大声で騒ぎ、驚かせるようなシーンでは「あー!マジでビビった!!!」と叫んでいました。エンドクレジットが始まると同時に全員がまた騒ぎながらドカドカと退出。上映終了後、親子は何も言わずに退出していきました。
この親子の事を思えば途中退出してでもスタッフを呼んで注意させるべきだったと今でも後悔しています。自分としても映画のシーンひとつも見逃したくないという気持ちがあったのですがあの親子にとってもう映画館は来たくない場所になってしまったかもしれません。この映画館自体は非常に設備も良く、スタッフの対応も素晴らしい劇場です。しかし上映中のトラブルには気が付けない事も多々あるのです。


○海洋ドキュメンタリーに飽きて走り回る子供

美しい映像が話題となった作品で夏休みの時期という事もあり子供から大人までの多くのお客が来ていました。予告を見たのかイメージで来たのか、中盤を超えると映画に飽きてきた幼稚園から小学生くらいの子供が通路やスクリーン周辺を走って遊び始めたのです。一緒に来ていたはずの親は視線を集めるのが嫌なのか映画に没頭していたのか、そもそもいたのかも分かりませんがお客に対する迷惑のレベルではなく、子供が大けがをする可能性もあったのです。幸いそのような事にはなりませんでしたが転んだ表紙にステージやドリンクホルダー、段床に当たれば骨折などの大けがにも繋がります。もちろん子供の安全が最優先ですが万一上映中大けがとなれば上映中断となり、その場の観客に多大な迷惑をかけます。流血沙汰となり座席に付着ともなれば次回以降の上映にも影響します。そうなった場合でも映画館のスタッフが申し訳ありませんと頭を下げるのです。



○座席に足を乗せる、蹴るお客

座席に足を乗せるお客は嫌なくらい見かけます。大抵は上映直後確認しに来たスタッフに注意されて直りますが土足のままハイバックシートに足を乗せるのです。その靴はどこを歩いたかも分からなければトイレにだって入っているでしょう。そのような足を人の頭が触れる場所に乗せる人もいるのです。何か面白くないのか座席を力いっぱい蹴りつけるお客もいました。流石に劇場の設備を壊されては映画館側もたまったものではないですし、自分もあまりにも不快だった為スタッフを呼んで対応していただきました。今回も心ないお客のせいにも関わらず「不快な思いをさせて申し訳ない」と謝罪の言葉を述べるとともにそのお客が視界に入らない座席へと移動するかと言った気遣いまでありました。これほど対応してもらえれば文句はありません。


○エンディングで感極まったおじさん

踊る大捜査線を見に行ったときです。上映終盤、エンドクレジットが流れ始めると余程気分がよくなったのかエンディングを歌い始めるおじさんがいました。しかも隣です。「えっ!?」と思いましたが「ねばねばねばねばねばねば」とちょっと回ってない口で歌っているのには一体なんの試練だよ、と笑いそうになりましたが人によっては不快に思う人も多いでしょう。上手い下手ではなく灯りが付くまで上映は終わりではないのです。


○飲食物の持ち込み

近場の映画館で、シリアスな戦争映画を見ていました。自身と家族の命をもかけた作戦の概要を話す重要なシーンで隣に座ったおばちゃんがゴソゴソとカバンの中をいじっています。しばらくすると音が止まり、「ガリッ、ゴリ、ゴリ、ゴリ・・・」という音が・・・自宅から持ってきたのであろうおせんべいを方張りながら映画を見ていました。映画の中では役者が思いつめた顔で家族と祖国の今後を考えています。曲は無く、センタースピーカーから淡々としたセリフが響く中に「ガリッ、ゴリ、ゴリ、ゴリ・・・」という租借音が聞こえます。本人が思っている以上に映画館では小さな音も聞こえます。シリアスなシーンがひどくシュールな状態に・・・


別の映画館では真後ろに座ったおじさんが上映開始と共にカシュッ!というプルタブを開ける音が聞こえます。ゴクゴクと喉をならしプッハァー!と一息。続いてビニール袋をガサガサとまざくり、何かの袋を開けたのか強烈なつまみらしき匂いが・・・ビールなどアルコール類は販売している劇場は多いですがカン・ビン類は開封時の音が非常に目立ちます。自分は映画鑑賞時にアルコールを頼んだ事はないですがプラスチックのコップなどで提供されるはずです。上映開始から終了まで物音や匂いは途切れませんでした。


映画館は一部を除いてほとんどが飲食物の持ち込みが禁止されています。シネコンはほぼ100%不可でしょう。映画館は物凄い金額で造られていますがチケット代は大人1800円。高額な機材の交換やメンテナンス、音響調整や従業員の給料もあるので利益率が物凄く低いのです。ちょっとお高いですが映画館で販売されるドリンクやポップコーンは絶大なる収入源なのです。
また映画館で販売されているものは基本的に匂いが極端に強くなく、音も聞こえにくいです。利益だけでなく鑑賞の妨げにならない事まで考えられているんですね。
上映中の飲食についてもポップコーンの音ですら気になる人もいます。しかし劇場内で購入したものについては多少は仕方ないものです。なので一部の劇場では「上映中の飲食は周りのお客様にご配慮下さい」という一文が流れる事があります。自分も音が大きいシーンでポップコーンは食べるようにしていますね。その点ビニール袋の音は非常に耳障りで小さな音だったとしてもはっきり聞こえます。



○携帯電話を手放せない人たち

上映中に着信音が鳴るも当の本人が全く気が付かないという事を多々見かけます。上映前にはマナーCMを入れている劇場がほとんどなのですがそれでも一向に携帯電話を使用する人は減りません。

とある劇場では映画が余程つまらなかったのか途中から携帯をいじり始める人がいました。映画館のように暗い空間では些細な光でも非常に鑑賞の邪魔になります。映画が余程つまらなく、しっかり見る気がないのなら退出してしまえばいいだけです。
また、携帯ゲームをしている人が目立ちます。上映前や開場前でもスマホ片手にゲームをしています。中には予告編中までやっていて劇場スタッフに注意を受ける人もいました。自分は携帯ゲームを一切していませんが携帯ゲームそのものを否定するつもりもありません。ただ歩行中もゲームに夢中で事故を起こしたり、無断で私有地に侵入したり、他の人の迷惑になり得る場所でも操作を辞めないのはどうなのでしょう。これで駅のホームから落下し電車を止めた、または大きなケガ、死亡事故になったら本人が一番痛い思いをしますし、相応の金額も発生します。人生を棒に振ってまでやり続けたいゲームなのでしょうか。


少々話がずれましたが映画館は映画を見る為の空間です。世の中には様々なルールがあり、モラルがあり、地域や場所、環境によって変わるものです。自分がされたら嫌な事はしないという事、映画館においては映画を鑑賞する妨げになるような事は絶対行わないという事をよく考えて欲しいですね。



○映画を見に行ったら迷惑な客が・・・その時どうする?

携帯の操作を止めない、上映中も話続ける、そんなお客がいた場合直接注意をしてしまうと当人同士のトラブルになる恐れがあります。どうしても目に余るお客であった場合、劇場スタッフに一言言いましょう。中には劇場スタッフにひどい口調でどうにかしろ!!と怒鳴るように話す大人もいますが、「すいません、上映中に話を止めない人がいて他のお客にも迷惑なので注意していただきたいのですが・・・」と言えばすぐ対応してもらえます。劇場で働くスタッフも普通の人間です。お客をもてなす立場にあるとは言っても何を言っても許されるという事ではないのです。1800円という映画料金を払ったんだから!という人もいますが、小さな劇場でも数千万もの費用がかかっています。映写機の性能やスピーカー、プロによる調整、これだけのものが映画を見る為だけの空間につぎ込まれているのです。それを1800円で利用出来ると思えばなんて安いものでしょう。みんなで利用し見ず知らずの人と感動を共有出来る空間が映画館なのです。数千万の設備に対し1800円払った程度で好き勝手占有していいはずがありませんね。


○人間同士、悪い事だけではない。

こういったマイナスイメージの事を多く書くと映画館に行くのが嫌になりそうですが、そうそうこんな事にはなりません。少なくとも本編が始まればみんなが静かに映画を鑑賞しています。本当にごくまれに他の人の迷惑を考えないお客もいますが、映画を映画館まで見に来る人に悪い人がいるとは思いたくありません。

映画館は不思議な空間です。お金を払い、全く面識のない人と並んで座り、スクリーンを黙ってじーっと見て約2時間近い時間を座り続ける・・・スクリーン側から見たらかなりおかしな光景でしょう。3D眼鏡を全員がしていたらもう笑えますね。目的も映画の内容が面白そうで来た人、好きな俳優が出ているから見る人、時間があまってなんとなく来た人、自分のように設備を見に来た人、目的が違う人もいる中でひとつの映画を全員で共有するのですからね。

もちろん知らない方とのコミュニケーションもあります。簡単な所だと「すいません、前通ります・・・」もそうですね。こう言われれば足を引いて「ハイどうぞー。」と答えられます。

緩やかな傾斜の古めな映画館で後ろから「すいません、字幕が見えないのでもう少し深く座ってもらえますか・・・?」と言われれば「あ、大丈夫ですよー」と言えます。

家族連れでコンセを買い込んだ人が座るときわたわたしていた時に「自分もうあとドリンク持ってればいいのでこのトレイとドリンクホルダー使っていいですよー」と言った事があります。相手の方は「すいません、助かります」と言ってくれましたし、小さなお子さんからは「ありがとう」と言ってもらえました。これだけでも気持ちはいいものですし映画を見る気分もとてもよいものになりました。

SMT系の映画館、MOVIXのCMの中に「あなたの気遣いでMOVIXは完成します!」の一文があります。まさにその通りですね。映画を造るのも、映画館を運営するのも、見るのもみんな人です。みんなの気遣いで映画は映画館で楽しめるものなのです。とある映写さんが「本当はマナー予告のようなCMは上映のセンスとしてもお客に対しても流したくない」と言っていました。マナーを守り、迷惑行為が減ればこういったCMがなくなる日も来るかもしれませんね。


次回は前回好評だった映画館選びをもうちょっと詳しく書いてみたいと思います。
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