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イオンシネマ海老名 スクリーン7で見るスターウォーズEP7とガールズ&パンツァーは?

2016年05月29日 18:30

前回のイオンシネマ海老名 スクリーン7・THX認定劇場の特殊な構造に続き、ドルビーフィルムコンサルタントの河東努氏が調整を行った事で再び注目を集めたスターウォーズEP7と現在公開中のガールズ&パンツァー劇場版についてどのような違いがあったか、公開中のガルパンの個人的な比較ポイントも合わせて書きたいと思います。また河東氏調整前の海老名スクリーン7の音はどのような音だったのかも書きたいと思います。

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まず河東氏調整前後でどのように変化があったかについて。

ワーナーマイカル時代、当時はフィルム映写で上映前にはスライドが流れていました。今となっては見られませんが音響フォーマットのDOLBY DIGITALとdtsについての説明というものもありました。当時はマスキングカーテンが稼働。さらに昔はスクリーン前のオレンジの緞帳が稼働していたそうです。


スライドの映写位置もいい。
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音のベースは大きくは変わっていませんが、調整前の方が全体的な響きが豊か、声の輪郭がやや大きく大画面によく合う音、腰の据わった風格ある音でサラウンドは独特な包囲感が強くありました。
調整後はかなりシャープになったように思います。若干の響きは残しつつセンターの音像がまとまり、高域から中域は丸みを持ちながらすっきりと、サラウンドの包囲感はやや抑えられた分音が見えやすくなったという印象です。

調整前にスターウォーズEP1・3Dやヱヴァンゲリヲン新劇場版Qと言った音の面白い作品をこの劇場で見れたのは幸せです。スターウォーズEP1は壮大な音楽、迫力のポッドレースにくぎ付けになり、ヱヴァはサラウンドを巧みに使ったサウンドデザインが大空間を埋め尽くしました。


○スターウォーズEP7


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本編ですが、スターウォーズタイトルの「ジャーン!!」の良さが格別です。様々な劇場でスターウォーズを見ましたがオープニングについては海老名を超える場所はありませんでした。大スクリーンに見合う音響、実の事言うとAmazing LifeとA Long time ago・・・から「ジャーン」まででもううるっと来ていました。
場面は変わりジャク―の襲撃シーン。もうこの時点で凄いです。響きを帯びたセリフは中央に自然にあり、メインスピーカーとサラウンドの音が切れ目なく自然に繋がる。ブラスターを打ち合うシーンではDOLBY ATMOS以上の空間表現力で頭上や左斜め上、右斜め上後方と言った形で音を感じられます。これが1993年の劇場の性能か、と思います。
ライトセーバーの低音t飛び散る火花の音も生生しくフォースを使って記憶を見るシーンの重々しい低音は劇場全体に深く響きます。
ここがまた凄いのが重低音が他の帯域を全く邪魔しない事、出すところはしっかり出すが出さない所は静かになるというかき分けです。この辺りが製作者の意図を忠実に再現する能力と言えるでしょう。
映像に関しては100%の画角、きちんと合ったピント、自然な色合い、特に暗部のディティールがしっかり描かれているのがよかったです。構造的に仕方が内のですがセンターに座った時、劇場中央にある階段の誘導灯が若干気になる事、暗いシーンが非常に多いので映写室側の光り漏れが若干気になりました。


○ガールズ&パンツァー

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ガルパン本編でまず他の劇場と聞き比べて欲しいのはキャラクターの声です。アニメの女性キャラクターの中にはかなり高い声が入っている事があります。高域がシャープな映画館などでは声が耳障りなほどに鋭く感じてしまう人もいますが海老名スクリーン7では肉声感がよく、響きと合わせて丸みがありながらスクリーン中央にきっちり定位します。戦車の砲撃音も出すところはしっかり出しているのと各スピーカーとの調和がしっかりとれているので極端な協調をせずとも迫力があります。これが元々の音響スタッフが意図していた音になります。
個人的な聞きどころはエキシビジョンでチャーチル目線、包囲を狭めた後の再攻撃のシーンで乱れ飛ぶ砲弾が頭上の様々な場所を飛んでいくのが分かるかと思います。同じくエキシビジョンでカモさんチームがクルセイダ―を弾き飛ばした後に四号が向かってくる時のダーさまの「ん・・・?」の聞こえ方、ドングリ小隊VSカールの音楽、効果音のバランス、最終決戦で破壊音満載の中冷静に落ち着いて!の曲の中センチュリオンが砲身をぶん回しながら動き回る旋回音です。
ガルパンは様々な音が山のように入っていますがダイナミックレンジの広さや音の種類の多さの点ではスターウォーズには及びませんが録音の仕方が面白いので何度も見た人にも発見があると思います。

映像に関しては色がきつくなる印象のシルバースクリーンでも落ち着いた自然な発色で見やすいです。誘導灯や映写室の光りも気になりませんでした。映写窓の関係で仕方がないのですが左の若干のピントの甘さが気になりました。画角は100%なので見えていなかった映像が見えるかもしれません。



○未だ現役のサウンドと映像

スクリーン7自体は緞帳がくたびれていたりなど所々くたびれていますが映画を鑑賞する上での音質、画質、環境が非常に優れている事が感じられます。ガルパンは分かりませんがスターウォーズでは週替わりでTHXトレーラーを流したり全世界同時上映では緞帳を使用したということもありました。
このTHXトレーラーの音の良さに驚いた方も多くいると思います。ガルパンではAMAZING LIFE、スターウォーズではさらにECLIPSE、吹き替えにはMOO CANも流れました。多くの本編以上に音がいいというのがなんとも言えませんがTHX認定館でしか流すことが出来ないレアなものです。音のよいものはTHXトレーラーのように包み込まれるような包囲感とたくさんの音、きらびやかな高域に迫力の低音を実感出来ますが、音の悪い映画も多く存在します。そのような映画も悪い物を悪いままダイレクトに伝えるのもTHXなのです。録音が悪かろうとそれが製作者の音であればスタジオと同等の環境で出すのがTHXです。
少し前にあったレ・ミゼラブルというミュージカルはお世辞にもいい録音ではありませんでした。海老名スクリーン7でこれを上映した場合、その悪さをダイレクトに出す為に「音の悪い映画館だ」と誤解してしまう人もいるかも知れませんね。対するシネマシティが極上音響上映で調整をかけたレ・ミゼラブルは同じ作品とは思えない伸びやかな音になっていました。海老名スクリーン7も調整をすれば悪い音でもよく聞こえるように調整出来るでしょうがTHXの製作者の意図を忠実に再現するという大前提に反するのでこれを行う事が出来ません。ちらほらある「海老名でガルパンスタッフ仕様の爆音が聞きたい!!」という感想は実現出来ないわけです。(THXの規格内で調整したのが河東氏の調整になります。この規格ならば調整が可能です。あまりにも違う音にならない為の規格ですね。)


○個人的に思う海老名スクリーン7とスターウォーズ・ガルパン

イオンシネマ海老名は1993年の日本で一番古い、日本初のシネコンです。新しい映画館が最新の設備を導入し、豪華な内装でオープンする中でイオンシネマ海老名もオープン直後のにぎわいから次第にお客は遠のき、近くのTOHOシネマズ海老名に多くのお客が流れるようになります。自分が初めて海老名の2館を訪れた時、ワーナーはキャンペーンで1本1000円でしたがスクリーン7はがらがら。それなりのお客はいましたが通常営業の際は閑散としていました。スターウォーズEP1・3DやヱヴァンゲリヲンQという大作にしても570席に100人未満かという状態です。新しい映画館は大型ショッピングモール内などに多く買い物のついでで映画というスタイルが出来ていることも要因でしょう。そういう自分も設備派でありあちこちに映画を見に行くので海老名を訪れる事はそれほど多くありませんでした(10回くらい行ってはいますが)。茨城からのアクセスだと時間的にも金額的にも結構かかる事とより近いエリアにもハイグレードな映画館が多くあることも理由になります。


そんなイオンシネマ海老名ですがスターウォーズEP7のスペシャルサウンドチューニングにより再び注目を集めました。今はツイッタ―やフェイスブックにより一個人の感想が大きく広がります。(いい事だけではありませんが)スターウォーズの聖地、THX、特別調整、様々なワードで関心を持ちスターウォーズを見に来るお客が現われました。自分は仕事により全世界同時上映は参加していませんがスターウォーズEP7の1本目は絶対海老名で見る!という思いが最初からあったので賑わうロビーや劇場内を見た時は心躍りました。満席ではなかったのが残念でした・・・
スターウォーズは古くからの名作です。後の映画製作から映画館までの多くに影響を与えました。昔から愛され続け今もなお輝きが色あせない、まるでイオンシネマ海老名のスクリーン7のようではないでしょうか。ミレニアムファルコンはルークにオンボロとまで言われましたが見事に戦います。強大な帝国のスーパースターデストロイヤーは恐怖ですがあっけなくデススターに刺さり炎上してしまいました。新しく規模の大きいものが最強ではなく、古くてオンボロでも技巧をこらし、扱うべき人が扱えば帝国にも勝てる、映画館も正しくそうでしょう。細かい事を言わなくてもこの劇場にはフォースが満ちている事を感じます・・・。


ガルパンはTVシリーズで廃校を防ぐため戦車道を復活させ、売れ残りや忘れられた戦車を使い各校の強力な戦車を様々な戦略を駆使して見事に優勝します。が、劇場版で再び廃校の危機になりますが今まで戦った学校が仲間として大洗女子を助けに来てくれます。
海老名は古く、客足も少なく、THXのブランド力もなくなり、姉妹館の東岸和田は既に閉館、近くにはTOHOシネマズ、もしかしたらイオンシネマ海老名も閉館してしまうのでは・・・?と思う人もいたと思います。
そんな中シネマシティが打ち出した極上爆音上映が現在も続く怒涛の大ヒット、アニメファンこそ音質や画質に対するこだわりが強く様々な映画館が独自の調整やアピール、さらには4DXにまで広がります。ガルパンの恩恵については別に書きたいですね。イオンシネマもこの波に乗り幕張新都心にて上映するとこれが非常に評判が良く、上映回数を増やしてくれ、劇場を拡大してくれとの声がイオンシネマを動かしIMAXとなる大高を除くすべてのULTIRAでの上映に繋がりました。現在でもULTIRAは非常に好評です。イオンシネマ海老名もTHXの上映を決めましたが正直不安がありました。爆音・大音量がウケるガルパンでTHXは評価を得られるか。しかしやはり熱狂的なガルパンファンは切れなしの映写や特殊構造の生み出す音響も事細かく見ていました。ガルパンと言う作品の凄さもありますが大スクリーン、大音量、低音増強のカールやマウスのような映画館でなくても十分に戦える事を証明しています。結果的にTHXは優勝というほどの動員が見込めたかと言えば難しいでしょう。しかし走行不能になりながらカール撃破に大きく貢献し、短い期間でもその強さを見せた継続高校のような底知れなさを感じますね。イオンシネマ海老名の映画館道には映画を見る為の全てが入っているのです。さらっと「その音量はこの作品に本当に必要なものなのかい?」とか「低音を増せばいいってもんじゃぁない」とかミカさんに言われそうですね。海老名のカンテレの音は非常に素晴らしいものだったと思います。

イオンシネマ海老名のTHXでのガルパンは間もなく終了してしまいますが他の作品(インディペンデンスデイやシン・ゴジラなどの期待作はぜひ)を見る際には是非イオンシネマ海老名を選んでみてはどうでしょうか?
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