映画館のスピーカー その1

2016年05月02日 00:15

映画館を利用する人でもあまり目を向けないスピーカー。スクリーン裏のスピーカーは通常見る事が出来ません。スクリーン裏にはレフトチャンネル、センターチャンネル、ライトチャンネル、サブウーハーの4種類のスピーカーが設置されています。そして座席を取り囲むように設置されているのがサラウンドスピーカーです。左右でサラウンドレフトチャンネル、サラウンドライトチャンネル、6.1チャンネル、7.1チャンネルなどで後方のスピーカーがサラウンドバックチャンネルやサラウンドバックレフトチャンネル、サラウンドバックライトチャンネルなどと振り分けが変わります。

DOLBY ATMOSなどの新しいフォーマットによりスピーカー配置はさらに複雑化し、様々な配置が多く見られるようになりました。

今回はサラウンドスピーカーをちょっと見上げれば分かり、聞き比べるとよくわかるスピーカーのメーカーの違いについて書きます。
場所によっては下のように設備表がある劇場もあります。これだと使用機材も分かりますね。

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○JBL

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シネマスピーカーとして数多くの人が知っているであろうアメリカのメーカーです。名前だけは何か聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか。

このスピーカーを見た人は多いでしょう。JBL8340A。

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イオンシネマ海老名7他でも多くの劇場で現役で使用されている旧モデルJBL8330。

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8330、8340は新旧モデル共に外見からの判断は難しいですね。JBLの個人的な印象としては少しズズッとしたもったり館のある男性の声、やや乾いた感じの中域、バツんとした低音という感じでしょうか。音の感想は感覚的で表現は難しいのですが昔からJBLが多かったのでこれぞシネマサウンドという感じです。


JBLのスピーカーで有名なのはULTIRAなどで使用されているJBL 5742がありましたが、目玉はMOVIXさいたまに導入されているJBLのカスタムプログラムモデルのスピーカーでしょう。カスタムプログラム、つまりメーカーがその映画館のその劇場の為に専用のモデルを用意し調整まで行ったものです。サラウンドスピーカーについてはMOVIXさいたまのみの世界唯一の物です。JBLらしさをより強く感じる音になっています。

JBL 5632T。5wayスピーカーになっている。
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世界唯一のサラウンドスピーカー JBL Model MPAT-1S 
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なんばパークスシネマ、新宿ピカデリーのメイン館にはJBLの6wayの特別仕様モデルが導入されている見たいです。


○Electro-Voice (EV)

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映画館への導入はこちらも多いように思います。EVのサラウンドには型式が表記されてるのでモデル名も分かりますね。

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まず見る事のないメインスピーカーでもシネプレックスのHDCSではサラウンドに贅沢に使われているのでじっくり見る事が出来ます。EV Variplex。

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関西TOHOシネマズ限定の特別仕様スピーカー。 EV THAS-SL12W。
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まさにアメリカンサウンドといった明るく元気な音です。低音も力強く、前に押し出す中域にはっきりした高域なのでアクション作品などには特に合うと思います。現在はシネマスピーカーから撤退してしまったので新規導入はほぼありません。非常に残念でなりません。



○K.C.S.

ワーナーマイカルシネマズの中期ごろに導入されたスペインのスピーカーです。新百合ヶ丘以降のイオンシネマやユナイテッドシネマの一部に導入されています。


高域ユニットの位置が特徴的なサラウンドスピーカー。DSC09330_R.jpg


JBLの旧型モデルにちょっと似ていますね。
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ユナイテッドシネマとしまえんにはサラウンドスピーカーをK.C.S.のサラウンドスピーカーを大量に設置した休憩スペースが。

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見た目は大きく立派なモデルですが、これと言った特徴があまりないスピーカーです。中域よりのバランスで上も下もあまり伸びないのでもったりした印象を受ける人が多いかもしれませんが人の声に厚みがあります。イオンシネマ守谷のK.C.S.はなかなかいい鳴らし方をしています。オーバーヘッドスピーカーのラインナップもありますが今後の導入はなさそうですね。


○QSC

シネコンラッシュ後期から現在に至るまでシェアを伸ばしてきているスピーカーです。アンプの実績もあり入口から出口まで一括したシステムが組める事もシェアを伸ばした要因でしょう。

サラウンドスピーカーの形が特徴的で上位機種の方が平たく見えます。
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シネマサンシャイン平和島のAMAZING SOUND THEATER。imm soundの中核を担う。
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Vive Audio導入前のTOHOシネマズもJBLからQSCに変更。イオンシネマもULTIRA劇場以下はK.C.S.からQSCへと乗り換えました。

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QSCは鳴り方が映画館によってかなり異なる印象です。基本的には現代的な音ですが、シネマサンシャイン土浦では地味ながら高域ははっきり、TOHOシネマズららぽーと船橋はかなり前に押し出すキツめの音、イオンシネマ春日部では低音は控えめでもすっきりした高域のきれいな明るい音という感じです。一般的にはウケる音、というか万人に受け入れられそうな音という印象です。


一般的な映画館で良く見るスピーカーはこれらのメーカーでしょう。次回以降ではあまり導入されていないスピーカーについて書きたいと思います。



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コメント

  1. Waka | URL | JalddpaA

    シネマスピーカーシステムの説明、表示板があることは知りませんでした。
    音響設備にこだわり映画館を選びたい。

  2. ゴマ | URL | -

    コメントありがとうございます。

    設備の表示板は全ての映画館にあるわけではないのですがこっそり気づかれない程度に音響プレートを貼ったりしている劇場もあります。
    音響設備は特にこだわるお客が多いですね。記事が参考になっていれば幸いです。

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