USシネマのADMIXって?

2016年05月01日 22:00

ADMIXはUSシネマ(旧シネマックス)のオリジナル規格になります。千葉、茨城エリアで展開しているシネコンなので関東エリア以外の方は知らないかもしれません。ADMIXはつくばと木更津に導入されていますが中身は違った物になっています。今回はADMIXについて書きたいと思います。

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ハイスペックシアター・ADMIX。ADMIXの定義になりますが、

○壁いっぱいのスクリーン

○全方位サラウンド音響システム

○ハイフレームレート映写のなめらかな映像

○4K映写による精彩な映像

の4点になります。


まず壁いっぱいのスクリーンですが他の映画館と同様ウォール・トゥ・ウォールのスクリーンになります。今はIMAXが人気である為に画面がとにかく大きいという事がひとつのステータスになっているのが分かりますね。
つくばはビスタ、木更津はシネスコのスクリーンになっています。

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全方位サラウンド音響がつくばと木更津での大きな違いになります。

つくばはAuro11.1、木更津はDOLBY ATMOSが導入されています。

別のところで詳しく書きたいと思っていますがAuro11.1は通常のサラウンドスピーカーの上部にもう一段ハイトレイヤーというサラウンドスピーカーが設置され、天井にはオーバーヘッドレイヤーが設置されています。通常配置に加えて高さ方向の音を加えより自然な音響を再現するシステムでありオリジナルMIX、Auro11.1としての音が記録されている物とアップMIX、通常の5.1ch録音のものを11.1chに擬似拡張する再生が可能です。


無数のスピーカーが圧巻のつくばADMIX

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木更津のDOLBY ATMOSはオブジェクトベースサラウンドという映画館音響の革新とも言える方式です。通常配置よりもやや高いサラウンド配置に天井に設置されたオーバーヘッドスピーカー。それぞれが完全に独立した音源として機能します。それによって音を自在に動かしたり定位させたりといった様々な音の表現が可能になっています。通常の5.1chソースは5.1として出力されます。


つくばより大型のスピーカーが設置されている木更津。
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ハイフレームレート映写は秒間24コマの映写が基本の映像ですが2倍以上となる秒間60コマの映像を映写することでより滑らかな動きを表現しているものです。極端な事を言えばパラパラマンガでひとつの動作を書くときにより細かく、枚数を多くした方がなめらかに動くように見える理屈です。HFR60コマに対応している作品のみになります。


4Kについてはテレビで普及しているので知っている人も多いかと思います。映画館は基本的に2K(フルハイビジョンとほぼ同等)ですがそのさらに4倍の解像度でより細かな映像を映写するものです。ネイティブ4Kはなかなかないように思います。2Kの場合擬似的に4Kにアップするアップスケーラーを行える映写機もあるようですが全ての4K映写機の劇場でアプコンしているかは分かりません。


以上4点がADMIXの定義になります。

スクリーンについてですが、つくばは420席で16.0m×8.6m 、木更津が392席で18.9m×8.2m。席数に対してスクリーン高さは大きく変わらず、横が大きな木更津の方が体感サイズはかなり大きいです。ULTIRAと同等感覚でしょうか。対するつくばは席数はかなり多いですが横幅が木更津より狭い、つまり縦に長い劇場構造になっています。縦8.6mはかなりの大きさと言えますが劇場構造的にあまり大スクリーンという実感を得にくいのが難点と言えます。


最後列から見るとスクリーンまでの距離、体感的なサイズの違いが良く分かります。

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スクリーンはどちらもシルバースクリーンを採用しています。


音については個人的にはつくばの方がグレードは高いように思いました。音響フォーマットの違い云々ではなく音の直進力や鮮度、キレの良さを感じます。ADMIX1号サイトという事でつくばにはかなりの力を入れたのだと思います。特にオープン前にはスクリーン裏の写真を公開したり安城コロナシネマワールドに僅差で国内初導入の名目を逃しましたが商業映画館としては日本で二か所、関東唯一のAuro11.1導入劇場です。天井にスピーカーを配置した劇場としては全国的にもかなり早かったです。

関東エリア唯一のアピールや劇場入り口の造りからも力が入っているのが分かります。
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木更津はULTIRAと同じようにベースモジュールを使用せずに大型のサラウンドスピーカーを配置するこだわりもありグレードとして低い事はありませんがつくばの音に比べるとスタンダードな音になっている印象です。DOLBY ATMOSのオブジェクト生成の為にあえてそういう音づくりにしているのかもしれません。

Auro11.1はオリジナルMIX作品があまりにも少ない事も問題と言えるでしょう。DOLBY ATMOS対応作品が多く上映されて注目を集めるなかでAuro11.1はかなり地味な存在になっています。ロビーには結構なアピールが見られますがホームページ上に全くAuro11.1の存在感がないのもよくないですね。アップMIX上映ならばスケジュール上にAuro11.1UP MIXなどの表記をしていれば違いもアピール出来ると思います。

ロビーを含む劇場内も似たデザインですがつくばには椅子にもこだわりが見られます。木更津では標準的な座席が導入されていますがつくばでは木製の肘掛を採用した贅沢なオリジナルハイバックシートです。やや硬めで座り心地もよく、座席自体も大きく設計されています。映画館で座席はかなりのコストがかかりますが全部のシアターにこのオリジナルシートを導入するという贅沢な仕様になっています。(4DX劇場は4DXシートに変更)


上が木更津、下がつくばの座席。
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木更津は1度しかまだ行ったことがありませんので何とも言えないですがつくばと合わせてお客の入りが盛況とは言えないのが残念です。限られたエリアのみの展開、駅からのアクセスがあまり良くない事が言えるでしょうか。

つくばは近くにシネプレックスつくば、シネマサンシャイン土浦、MOVIXつくばがあるシネコン過密地帯で客の奪い合いとなっています。つくばにAuro11.1が入っているのを知らない人も多いでしょう。

木更津は同じチェーンの千葉劇場とUSシネマちはら台が近くにありますがTOHOシネマズ市原やT・JOY蘇我、京成ローザがあり、少し先にはULTIRA・DOLBY ATMOSのイオンシネマ幕張新都心、TCX・DOLBY ATMOSのTOHOシネマズららぽーと船橋、THX・HDCSのシネプレックス幕張があるシネコン大激戦区となっています。

接客は良いですし豪華な造りの劇場になっているのでもうちょっと流行って欲しい映画館ですね。
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