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TOHOシネマズのTCX、THASって?

2016年03月30日 07:58

現在新規劇場を次々とオープンさせているTOHOシネマズ。TOHOシネマズららぽーと船橋から始まったTCX、なかなか情報がないTHASについて書こうと思います。

DSC08736_R.jpg

TOHOなんば設備表
まずTCX。画像にあるようにTOHOシネマズエクストララージスクリーンの略称です。

TCX公式ページ

TCXトレーラー

TCXの定義としては

○ウォール・トゥ・ウォール。両壁までいっぱいに広がるスクリーン。

○床、天井、椅子、壁面の色をダーク系にして光の反射を低減。

○従来の同等規模の劇場よりスクリーンサイズを120%拡大。

この3点です。

ウォール・トゥ・ウォールについては文字通り側面の壁ギリギリにまでスクリーンを広げています。従来のマスキングカーテンは廃止し、以前紹介したシネマシティのスクリーンのようにせり出したスクリーンになっています。従来の同等規模の劇場よりスクリーンサイズを120%拡大というのはこのカーテン部分がなくなった分だと思われます。

DSC06893_R.jpg

DSC06874_R.jpg

床、天井、椅子、壁面の色をダーク系にして光の反射を低減。こちらについてはスクリーンが拡大することで天井、床、壁にスクリーンの光が反射してしまう事を防ぐた為の対策と思われます。極端な反射があると画面集中力の低下、反射した光がスクリーンに戻る事で映像の品質を低下させるといった大きなデメリットがあります。

スクリーンの材質はシルバースクリーンという事が写真からも分かると思います。

TCX劇場の全体像をいくつか並べます。

ららぽーと船橋 シアター4
DSC06880_R.jpg

日本橋 シアター7
DSC08729_R.jpg

日本橋 シアター8
DSC07610_R.jpg

富士見 シアター1
DSC08405_R.jpg

新宿 シアター9
DSC08834_R.jpg


連続して写真で見ると非常に分かりやすいのですが劇場ごとにスクリーンの見え方が異なるのが分かるかと思います。スクリーンサイズシネスコかビスタかの違いはあれど横幅は17メートル後半から20メートルと大きなスクリーンサイズです。船橋はビスタ最大のスクリーンで18.8メートル×10.1メートルでかなりの大きさです。新宿は19.2メートル×8.0メートル。シネスコなので縦は小さいですが横は船橋以上あります。写真で見るように実際に映画を見てても見え方はかなり異なります。
なぜここまで見え方が違うのか。
それは劇場の傾斜、構造、座席数によって大きく変わるからです。新宿は縦に長い劇場で最後列ともなればスクリーンまでかなりの距離となります。そのためスタジアム傾斜も緩やかです。座席数は499席。船橋より96席も多い。

スクリーン側から見た座席側。

新宿
DSC08828_R.jpg

船橋
DSC06876_R.jpg

対する船橋は403席。スクリーンは横はわずか0.4メートル差、縦は2.1メートルも大きいです。座席番号はどちらも横端32席。縦列は新宿がU、船橋がNまでで新宿が7列も多いです。それでいてスタジアム傾斜も船橋は急角度の為画面に正対したときの実距離が近い為にスクリーンの大きさを感じることが出来るのです。これはTCXに限らず様々な映画館であることです。

次に下の二枚を見て下さい。

船橋 シアター5。

DSC06903_R.jpg

富士見 シアター7(4DX)

DSC08373_R.jpg

写真で見ても新宿のメインよりも体感サイズは遥かに大きく、従来スクリーンサイズよりも大きいですがTCXではありません。しかし日本橋のシアター8はTCXです。

結局のところTCXはけっこう曖昧でありTCXと名をつけたスクリーンがTCXたり得るという一種のブランドのような物になっています。これはIMAXにも言えることですが、あまり映画館を利用しない人ほど実際に大きくないスクリーンでも大きい!と思いこんでしまう節があります。20メートルスクリーン300席の劇場よりも18メートル500席の劇場の方がすごい!だってTCXだから!という感じです。
しかしながらサイトによる差が多いとは言えどくずはモールや六本木のTCXはサイズや座席配置を見る限りではかなりの体感サイズになると思います。




次は関西エリア限定のTHASについて。
THASはTOHOハイクオリティオーディトリアムシリーズの略称です。意味としてはTOHOが最高の客席を提供し続ける、という感じです。公式ホームページにも表記がなく、インターネット上にもほとんど出てこないので多くの事は分かりません。関西エリアの一部の劇場の上位スクリーンにのみ採用、スピーカーはEVの特注モデルとなっています。

改めて設備表を見てみましょう。

TOHOなんば設備表

TOHOなんばシアター7設備表


各スピーカーにTHASの表記があります。メイン館は全てのスピーカーがTHASになっていますがセカンド以下2館は部分使用のようです。
このTHASは関西TOHOシネマズ限定の特別仕様モデルのようです。特別仕様スピーカー自体をTHASと呼んでいるとも思われますが、劇場設計や残響時間などもかなり計算されているようでこの高品質な映画鑑賞が可能な客席・空間をTHASと定義していると思われます。

TOHOシネマズなんば シアター2
TOHOなんばシアター2

DSC01700_R.jpg


流石はTOHOシネマズ関西旗艦劇場と言える豪華な内装です。壁面の光りは上映時は完全消灯し全く気になりません。スクリーンサイズは大きすぎず、小さすぎずの最適なサイズです。

DSC01701_R.jpg

TOHOなんばカスタムEV

サラウンドスピーカーにはネットがなく、モデル自体も見たことのない仕様です。メイン館はサラウンドスピーカーもバイアンプ駆動、残響音排除の為に吸音トラップを壁面に内包と現在のTOHOよりも相当豪華な造りです。

サウンドはEVらしさがありながらさらにストレートに前に出る音で独特の締まりがります。かなりイケイケな音ですが制動はきちんと効いていて低音は量より質という感じです。またここの特注サブウーハーが他で聞いた事のない音で余計なふくらみは一切出さず、硬質な低音です。この低音はかなり良かったです。


THASはシネコンの新規出店の最盛期、各劇場が高品質をウリにしていた時の規格です。現在の劇場はメイン館のみに力を入れるか全体的にローコストで造るというのがほとんどです。EVがシネマ用スピーカーから完全に撤退してしまったのでTHASも新しく造られる事はないでしょうし、当時劇場の威信をかけた程の特殊設備はシネコンが飽和しつつある今ではなかなか出てこないと思います。
THASもEVの修理サポートがある以上は残るかも知れませんが現在既にTOHOシネマズ梅田がTCXとVive Audioに改装、TOHOシネマズ二条もIMAXに改装と存在自体が危ぶまれます。個人的にはTCXやVive Audioよりも誇るべき設備であることは間違いないですし、関西エリアのごく一部というここでしか味わえないものなのでTOHOシネマズなんばだけでも現状を守り抜いて欲しいものです。関西エリアの人はもちろん二度と体験出来なくなる可能性も高いので興味がある方は今のうちに是非覗いてみてはいかがでしょうか?
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