イオンシネマのULTIRAって?

2016年03月21日 22:47

ULTIRA(ウルティラ)はワーナーマイカルシネマズ大高(現イオンシネマ大高)から導入されたイオンシネマの独自規格です。特定のイオンシネマのメインスクリーンに導入されれいる大画面、高音質を謳った劇場です。

ULTIRA パネル

ULTIRAは関東では港北NTが改装導入としては初、新規劇場としては春日部が初導入となります。現は日本全体で8スクリーンとなっています。
こちらも最近大ヒットしているガールズ&パンツァーによりその能力が認められて大きく知られる事となりました。今回はULTIRAがどのようなものか簡単に説明したいと思います。
全身を包み込む映画体験。イオンシネマ、ULTIRA。息をのむ大スクリーン。シアターに響き渡る、4way立体音響。それは、まるで映画の中にいる新感覚。ULTIRA


ULTIRAトレーラー

公式ページ


ULTIRAの定義としては大スクリーンであること、4way立体音響という事になります。

まずスクリーンは体感や目算になりますが18m以上20m程の特大のスクリーンになります。劇場によってスクリーンの比率やサイズが異なるので一概に何メートルとは言えませんが一般的な映画館と比べるとかなりの大型サイズになります。港北NTではハークネス社製とのことでしたので他の劇場も同社によるものと思われます。スクリーンはシルバースクリーンになっています。


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スピーカーはメインスピーカーにJBL社製のハイパワードスクリーンアレイスピーカー、5742を使用しています。JBLシネマ用スピーカーでは現状最高グレードの機材となります。このスピーカーが4way、帯域4分割出力のスピーカーになります。高域、中高域、中低域、低域とそれぞれを独立して再生するスピーカーでこれが4way立体音響の由来です。
他のスピーカーについては特に明記されていませんがサブウーハーは4642Aが4台と思われます。サラウンドスピーカーには同社のAEシリーズの大型モデルを採用。ホールやスタジアムなど中、大規模用スピーカーでサラウンドスピーカーとして使用するには非常に贅沢なモデルとなっています。サラウンドスピーカーについてはDOLBY ATMOS対応館は通常のULTIRA館よりも大型のスピーカーが設置されています。小型スピーカーに追加のベースモジュールを設置するのではなく個々に十分な再生能力を持つ大型のスピーカーを設置するあたりにイオンシネマのこだわりを感じる所ですね。

春日部のサラウンドスピーカー
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幕張新都心のサラウンドスピーカー
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大きく公表されていませんがこれらの豪華なスピーカーをAMCRON社製大規模コンサートホール向けのアンプで駆動しています。見えない部分ですが強力なスピーカー群をさらに強力な大出力アンプで余裕を持って駆動することで安定感ある迫力の再生を可能としています。

プロジェクターについてはメーカーについては分かりませんが、DLP方式の2K になります。また春日部で初の映写室のないリフティング映写になり映写機部分が前に突き出しているのがわかります。

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これらの贅を尽くした設備を導入した劇場がULTIRAの名を冠します。THXの勘違いと同じく、ULTIRAという機材やシステムが入っているのではないわけですね。

ULTIRAの性能ですが、純粋な映画館のシステムを純粋に、非常に高いレベルに引き上げた劇場という印象です。IMAXやHDCSなど他の劇場のように低音を増したりなどの特殊な音にしている訳ではないです。劇場ごとに多少の違いはあります。港北NTはシネスコ最大スクリーンでやや柔らかな中域で王道と言えるサウンド、春日部は幕張新都心よりややスクリーンが大きく、中低域の押しがやや強めの迫力あるサウンド、幕張新都心はATMOS再生を考慮してかニュートラルで色づけのないサウンドという印象です。それでも大きな誇張はなく、重低音再生についてもメインスピーカーの再生音を邪魔する事がないのがクリアな再生音に繋がっているんですね。

港北NTは改装された劇場という事もあってワーナーマイカルデザインの劇場になっており、2階席もあります。

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春日部、幕張新都心はULTIRA専用のデザインになっています。また通常の劇場に比べ座席傾斜がかなり急になっています。これにより最前列とスクリーンの距離を確保しつつ大画面をさらに感じ、前の人の頭を全く気にすることもありません。

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前回THXについて書きましたが劇場自体のスペックは余裕でTHXの基準を超えているでしょう。しかし画面の視野角や認定機材以外を使用しているのでTHXとのダブルネームとはならないわけですね。

ULTIRAは純粋な映画館としての色が強い事、5742の中域にキレがあり、全体がバシッとした印象であることから自分としてはかなりお気に入りの設備で非常によく利用しています。特にアクセスしやすい春日部は利用率はイオンシネマの中でもトップであり、DOLBY ATMOSであれば幕張新都心が第一候補です。映像も画面が大きい為映画により没入することが出来ます。映写角度がかなり急で多少歪みはありますが画面サイズを考えればかなりいい映写です。

個人的に大好きなのでいい所ばかりではありますが欠点もあります。当然このクラスの劇場ですので最前列付近の鑑賞はかなり辛いでしょう。個人的にもスクリーンは大きい事が必ずしもいいとは思わないので複雑なところではあります。港北NTは2階席なので座席も考える必要があります。ほとんどの人は気にならないですが、リフティング映写の為映写機のファンの音が若干耳につく人もいると思います。
しかし性能以上に欠点であるのが宣伝力のなさというのが問題ですね。これだけの性能をもつ劇場でありながら認知度があまりにも低く、スターウォーズやゼロ・グラビティ、マッドマックスなどの作品でもガラガラの状態でした。海老名にしてもそうですがお客に対してのアピールが乏しいのでその存在に気がつかない人も多いのです。ガールズ&パンツァーによりやっと正当な評価が得られそうな所ではありますが遅すぎでしょう。またイオンモールが電車でのアクセスが微妙な場所が多いのも難点かもしれません。

よくIMAXとの比較を見ます。これを書くと批判もありそうですが改装されたIMAXはULTIRAが相手ではスクリーンサイズや音響性能をとっても相手になりません。(好みの問題もありますが。)もちろん「本物」のIMAX相手ではスクリーンの大きさによる映像体験は別の次元の話ですが、IMAXというブランドがいいと思い改装されたIMAXが高評価を受け、元ある高性能な劇場を潰してIMAXにしてしまうのが残念でならないです。

話がそれましたが基本性能の非常に高い映画館と言う事で是非一度は体験してもらいたい劇場です。京都桂川のULTIRAが非常に高性能とかなので行ってみたいです。またイオンシネマ春日部など一部では大音量上映ウルティラナイトを行っています。純粋な大音量上映でシネマシティとはまた違う凄さがあります。春日部のウルティラナイトで見たフューリーはもう最高でした。幕張新都心のガルパンは興味があるので時間があれば行きたいですね。

是非、ULTIRAを体験してみて下さい!
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コメント

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  2. ゴマ | URL | -

    コメントありがとうございます。

    コメントありがとうございます。
    幕張新都心で使用されているサラウンドスピーカー記事にあるようにAEシリーズでは中堅機にあたるAM5215です。ホーン部の指向性によって複数モデルのラインナップがありますが流石にどのモデルを使用してるかは見た目では判断できませんね。春日部や港北NTではひとつ下のモデルのAC2215が使用されています。
    スクリーンサイズの15.8mx8.54mは京都桂川のULTIRAのサイズになります。ULTIRAも劇場によってサイズが異なり港北NTは20m幅オーバーでシネマスコープ、春日部は20m内外、幕張新都心は18m内外でビスタスクリーンになっています。
    機種やサイズに関するコメントはなかなか来ないので非常にうれしく思います。

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